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Discography  Album 1980 - 1995
Quark / 深町 純 Jun Fukamachi
 
クオーク
1980
1980

Producer :
Released

深町 純 Jun Fukamachi
 :Composer and arranger(All Songs)
 :Synthesizer
 :Piano
LP:ALFA RECORDS
ALR-6034
Released: 1980
 
CD:ソニーミュージック
MHCL1559
Released: 2009 /09/09
 

0001. Quark (10:17)
0010. Perpetual ( Movement ) 
(10:29)
0011. Desillusion 
(11:54)
0100. Insight 
(10:17)

 
(計4曲・収録時間:43分)
 
各種アナログシンセサイザー、ピアノの多重録音によるソロ作品。ヨーロッパで発売される事を目的に制作された。

Art Direction :Toshinao Tukui
Cover Design :ALPHABET (nh ad system)
Photograher :Noriaki Yokosuka

 
QUARK
〜深町 純 自身によるライナー・ノーツ〜

(2009年復刻のCDライナーより転載)
 

1980年発売のこのアルバムはちょっとしたストーリーがあります。実はヨーロッパで発売される事を目的に制作されたのです。ディストリビューションはヴァージン・レコードということまで予定されていました。ですから僕のアルバムの中では極めて特殊なものだと言うことです。その特殊性は東洋を強く意識したということでもあります。
 

僕はたまたまシンセサイザーが世に出現した、まさにその時に演奏家として仕事を始めました。もともと電気的な工作などが好きで、ラジオを組み立てたりしていた僕にとって、シンセサイザーは何の抵抗もなく、むしろ最大の関心を持って受け入れられたです。最初に接したのはアープの2600というシンセサイザーであり、僕が最初に手に入れたのはミニムーグでした。
 

ここで簡単にシンセサイザーというものについて説明しましょう。Synthesizeという英語は「合成」するという意味の単語です。「楽音」という言葉があります。これは一定の高さ、一定の強さで出される音のことであり、自然界には存在しません。ボブ・モーグ氏は楽器が音を出している原理を電気的に制御することで実現しようと考えたのです。これを電圧制御と言います。電圧というのは足し算ができるので、その制御が直感的にできるのです。1.5ボルトの乾電池を二個直列につなぐと3ボルトになるといった具合ですね。
 

これによってADSR(attack、decay、sustain、release)という鍵盤を押してからその後の音色や音量の制御、これによって、いろいろな楽器の音の特徴が出せるのです。VCA、VCFという音量や音色の時間的な制御。これらによって地球上のどのような音でも、あるいは地球上に存在しない音をも作ることが、理論上できるようになったのです。つまり怪物や怪獣の吠え声や神秘的な音のことですね。
 

実際の制作には多くの制約がありました。なんといってもその最大のものは、シンセサイザーの多くが単音だったのです。ひとつの音しか出ないということは、それがアンサンブルの中で使われるのなら問題はありません。実際には人の声も含めて単音の楽器の方が多いのですから。しかしシンセサイザーだけで完成された音楽を作るとなると、単音では無理があります。そこに多重録音という新しい録音技術との出会いがあったのです。
 

一本のテープを16から24という数のトラックに分けて、異なった音を録音できる技術が確立したのもこの時代でした。またこの多くのトラックの音を最終的にステレオ2チャンネルするためのコンピューミックスというコンピュータ技術を使った最新技術を使った最新技術も登場しました。実はこのCDはその当時の最新技術を使った画期的な一枚でもあったのです。
 

一人の演奏家による多重録音は、それまでの録音とは全く異なる時間の使い方をしたのです。一曲を作るためにその何十倍、何百倍もの時間を重複して使ったのです。この音楽はしたがって決して生で演奏することは出来ません。ライブパフォーマンスが不可能な音楽なのです。それ故、最も正しい意味での録音物でもあるのです。もちろん演奏しているのは僕一人ですが、このアルバムが完成するためにはそれに関わったエンジニアの力が非常に大きかったことは言うまでもありません。
 

2009年8月 深町 純
 

深町純自身によるこのアルバムのライナーノーツ(1980年アルバム発表時)はこちら

artist cafe I-#03

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